● 身体の硬い人がヨガに向いている理由
「身体が硬いから、ヨガはムリ」と思っている方がとても多いのですが、実は身体が硬い人はヨガに向いているのです。その理由は…
1 怪我をしにくい
ヨガは大半のスポーツのように反動をつけたり瞬間的に動くのではなく、身体を意識し、動きをコントロールしながら行います。ですから硬い人は、自分のできる範囲内で安全にヨガをすることができます。
意外に思うでしょうが、身体が柔軟な人は伸ばし過ぎている感じが分かりづらく、腹筋を使わず大きく反り返ったりした際に腰を痛めてしまったりと、怪我をしやすいのです。
2 効果が出やすい
お酒に弱い人が、ほんの少し飲むだけで良い気分になることと同じで、身体の硬い人は少し伸ばしたりひねったりするだけで、気持ち良さを感じる事ができます。
また普段からあまり伸ばす・ひねる・反らすなどの動きをしていないため、ヨガの効果が大きいといえます。
「すこーし痛いけど、でも気持ち良い」くらいの、痛気持ちイイところまで行うことがポイントです。
伸びている感じも何にもなければ、効果もあまり無いでしょうし、痛くてたまらないところまですると、ケガの原因になります。
3 安定する
ヨガスートラ(ヨガの根本経典)で、アサナ(ポーズ)について語られている数少ない言葉
「アサナ(ポーズ)は、快適で安定しなければならない」
柔軟であればあるほど、様々な方向に動いてしまい安定することが難しく、そして身体を支えるために想像以上の多くの筋肉をつけることが必要となります。
硬い人は可動域が小さいため、動きすぎ・行き過ぎることがなく安定しやすいといえます。
4 「ヨガは簡単」と思い違えることがない
柔軟な方は初心者の頃、いろいろなポーズが「できている」と勘違いしてしまい、「ヨガは簡単」と思ってしまうことが多いようです。
たくさん曲げて、たくさんひねることがヨガではありません。
普段何気なくしている呼吸をコントロールし、常に外側に向かっている意識を内側に向け、身体の声に耳を傾ける。頑張り過ぎず、怠けることなく、ちょうど良いバランスを保つこと。
身長、体重、筋肉量、関節の可動域、プロポーション(胴体に対する手脚の長さの比率)… ひとりひとり大きく違う身体なので、他の人と競うことは無意味です。
ヨガに必要なのは、柔軟な身体ではなく、柔軟な心です。
最後に
ヨガはストレッチのようなものといったイメージを持っている方が多いと思いますが、実は驚くほど筋肉を使います。
日常的に運動をしている人でも、普段使わない筋肉を使い、伸ばしたことの無い部位をストレッチするため、ほぼ確実に翌日筋肉痛になると思います(笑)
この筋肉痛になる程度の運動をし、その後休息を取ることにより、大人になったらどんどん少なくなる成長ホルモンが筋肉の修復のために分泌されます。
アンチエイジング、脂肪の分解、免疫力アップとさまざまな効果がありますので、ぜひともヨガを体験してみて下さいね。
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