● 固定観念を手放すことで、心が軽くなる

あけましておめでとうございます。
新しい年が皆さま方にとりまして、幸多き年となりますよう心からお祈り申し上げます。

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先日クラスに来てくださっている方から、とても嬉しいメッセージをいただきました。

『…短い期間ですが、先生から沢山の癒しをいただきました。
先日も私が3連休ダラダラ過ごした事をお話したら
「休日に身体を休めた事に罪悪感を持たないで。」
って言っていただいて、目からウロコでした。
休む事に後ろめたさを持っていたので、先生の言葉ですーっと心が軽くなりました。
いつも、心と身体を柔らかく
して下さり、ありがとうございます』

 

ヨガを通じて、身体が健康に、コリや痛みが軽減または消滅して楽に、思い通りに動く身体になってもらいたい!ということがわたしの一つ目の願いなのですが、二つ目の願いは「…であるべき」や「…でなくてはいけない」という、長い間刷り込まれて疑う余地すらなくなってしまった固定観念を手放して、心を軽く自由にして欲しい ということなのです。

 

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ひとりひとりに最適な方法があると思いますが、わたしの最初の固定観念を手放すきっかけとなったことは、外国人の友人達でした。
20代半ば、仕事を通じ初めてアメリカ人の友人ができ、彼女を通じ友達の輪もどんどん広がっていきました。

今では良く知られていることですが、当時は美の基準の違いが驚きでした。
例えば、アジア圏では「白い肌」=美 と思われていますが、欧米では日焼けした肌が美しいと思われています。

 

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もともと色が白く、陽に当たるとすぐに真っ赤になり痛くて大変だったので、その頃まで日焼けをしたことがありませんでした。

すると皆が口を揃えたように「どうして肌を焼かないの? 日焼けするともっと素敵になるわよ」というので、メラニン色素の少ない白人の人達でも焼けるのだから、黄色人種のわたしが焼けないはずがない!と、根気よく陽に当たることで、綺麗に日焼けすることができるようになりました。

おかげで40代に初めてした高校の同窓会では、仲の良い友人以外わたしを認識できる人がいなくて
「あの人誰? 余興でダンスを踊ってくれる人なんじゃない?」と別のテーブルで話していたと聞き、大笑いしてしまいました。

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こんなに黒くなれるなんて思ってもみなかった(笑)

 

 

また、欧米人にとって「目が大きい」や「鼻が高い」は、褒め言葉ではありません。美容整形で一番多いのは、豊胸、脂肪吸引、そして鼻を低く小さくする手術だそうです。

big nose = 醜い ですが、「大きい」と「高い」は違うよ と言ったことがありますが、意図は分からなくもないが、tallは背の高いことで鼻には使わないから、やっぱり「高い」→「醜い」と言われているように感じるそうです。

 

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他にも驚いた言葉は、「兄は弁護士だけど奥さんが医師でお金持ちなので、築百年以上の古い家が買えたけど、弟夫婦はお金がなくて築2~30年くらいの家しか買えなかった」

日本では家を建てても、家の価値はどんどん下がって固定資産税も安くなり、売るとしても築20年ほどで家の価値はゼロなんて言われていますが、アメリカでは(イギリスもそうらしい)古く状態の良い家が人気があり、お金持ちは建て替えるより床を水平に直したりと、大掛かりな修繕を大枚をはたいて住むらしいです。

また日本では、弁護士になる方が医師になるよりも難しいですが、アメリカでは弁護士が有り余っていて、よく映画の中でアンビュランスチェイサー(救急車を追いかけ、訴訟で損害賠償を請求しましょうと被害者を勧誘する弁護士)を観ますね。医師になるには、アメリカでは最低でも11年もかかるそうです。

 

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あと、友達との電話を切る前に「明日もお仕事頑張ってね」というと、「上司ならそういうだろうけど、友達はそんなこと言わないのよ」と言われました。
日本人の変な生真面目さというか、確かに言われてみてばそうよね~と思ったことでした。

 

上記は国によって違う価値観でしたが、時代もそうですよね。
昔は転職や離婚は、非常に肩身の狭いものでした。今は一度も転職しない人の方が少ないと思うし、結婚後一年以内に離婚するカップルは、3組に1組ともいわれています。

何かの記事で『自転車に乗るという簡単なことですら一度でうまくできないのに、就職や結婚というとても難しいことが一度でうまくいくことは難しい』と書かれていて、きっとこれを読んだ多くの方の心が軽くなったのだろうと思いました。

 

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現代の生活に即した例では、十何年か前まで傷口は乾かすと早く治ると考えられていましたが、ご存知のように湿潤状態に保ち傷口を乾かさず治すと、早くきれいに治ることが広く知られています。

今までは何の疑問も抱かず、フライパンを熱してから肉を焼いていましたが、化学調理では冷たいフライパンに肉を乗せてから弱火で焼く低温調理法で、柔らかくジューシーな肉を実現しています。
たんぱく質は60°前後で凝固し、その後68°からどんどん肉汁が出てパサパサになってしまうそうです。

 

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高知県立美術館 2013草間彌生

 

どうでしょうか、今「良いこと」と思っていることが違う視点から見ると「良いことではない」、あるいは全く違う価値観が存在する、または「正しい」と思っていたことが「全く逆だった」ことがわかっていただけたでしょうか?

物事は常に、色々な側面を内包しています。
ぜひ固定観念を捨て、さまざまな角度から見直し、柔軟な頭で、なんでも試してみましょう。

どうか、自由で軽い心を…

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。
明日も素敵な一日を♪

 

 

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