● セロトニン その3 ヨガ的アプローチ
こんにちは! ヨガを通じ心と身体が軽く健康になり、多くの方に幸せになっていただきたいと願う充恵です。
セロトニンが分泌されるために必要なこと等をその1 その2で書きましたが、分泌後の伝達に深く関係する遺伝子があります。
神経線維の末端から出たセロトニンを、再び細胞内に取り込むたんぱく質であるセロトニントランスポーター。その遺伝情報がセロトニントランスポーター遺伝子で、SS型、SL型、LL型があります。
短いS型はセロトニンの再取り込み機能が低く、不安や恐怖を感じやすく、内向的、従順な性格になりやすく、逆に長いL型はセロトニンの再取り込み機能が高く、幸福感を感じやすく活動的、社交的な性格になりやすいのだそう。
黒人や白人の多くがL型遺伝子を持つのに対し、アジア人はL型を持つ人が少なく、なんと日本人は世界の中でもS型を持つ人の割合が最も高いといわれています。不安を感じやすくネガティブになりやすいのはこのためですね。
日本人のセロトニントランスポーター遺伝子は、SSタイプが68.2%、SLタイプが30.1%、LLタイプがたったの1.7%。
それに比べアメリカ人はSSタイプは18.8%、SLタイプは48.9%、LLタイプが32.3%と、自分に自信がありポジティブな人が多いということに頷けます。
世界一不安になりやすい日本人ですが、遺伝子で決定されるのは3分の1、残り3分の2は外的要素によるとも言われますので、思考、言動、習慣などを変えていくことにより、幸福を感じやすくなることも可能だと思います。
先日クラスに来てくださった生徒さんは、鳥取の地震以降不安と恐怖で大きな本棚のある寝室で寝ることができなくなり、リビングルームのソファでずっと寝ていて、そのせいで身体のあちこちが痛く体調が悪いと話されていました。
とりあえず本を取り出し床の上にでも置き、本棚を耐震用金具で固定するなどして、まず寝室で寝ることをお勧めするとともに、ヨガの考え方をお伝えしました。
「過去は過ぎ去ったもの、学ぶべきことを学んだら、過去は手放す。未来はまだここになく、起こるか起こらないかわからないことに不安や恐れを抱き時間を費やすことなく、できる準備をしたら手放し、今この瞬間に生きなさい。」
地震は来るかもしれないが、自分が生きているうちには来ないかもしれない。もしも家が安全な場所であっても、その時たまたま危険な場所にいるかもしれない。その前に、突然の交通事故や病気で死ぬかもしれません。
先のことはわからないのです。たくさん心配をすれば地震が起こらないのであれば心配をし続けるのもいいでしょうが、そうではありません。
起こるか起こらないことを心配し続け、今を損なうことは大変もったいないですよね。
お金持ちでも、権力をもっていても、必ずいつかは死ぬのです。死期が近づいたとき、こんなこともしたかったのにできなかった、もっとこうすればよかった…と後悔しないよう、今この時を愛で楽しみましょう!
未来は現在の積み重ねです。
Be present!