● 一人一人にとってのバランス
こんにちは。 ヨガによって、心も身体も軽く自由になってもらいたいと願う充恵です。
世界中をティーチャートレーニングに飛び回っているわたしの師StymieとパートナーのAliciaに、先日バリで会うことができました。
Aliciaはもともと柔軟で、ランニングや筋トレを日課とし、しなやかで鞭のような美しい身体を持った女性です。
陰ヨガティーチャートレーニングも教えている彼女曰く
「昔の陰ヨガは、柔軟な人に対してももっと伸ばして!もっと! というやり方をしていたけど、今は違う。
柔軟な人に必要なのは、伸ばすことではなく筋力をつけること。充分柔らかいのだからそれ以上伸ばさなくていい」
彼女が以前参加したある陰ヨガクラス(たしかロサンジェルスと言っていたと思う)は、もっともっと伸ばして!というクラスで、それが終わった後、「もうしたくない」 という気分になったそう。
「ゴムバンドを引っ張り続けたら、弾力を失い伸びきってしまうでしょう、それと同じこと」
そして「その状態から回復するために、普段以上に走ったり筋トレしたり、けっこう時間がかかった」のだそう。
以前Stymieにうちで夕食を一緒にとりながら、極まれにいるとても柔軟な生徒さんの身体が、ふにゃふにゃで安定しないのでどのように教えたら良いか と相談したことがあります。
すると非常に柔軟で、筋肉もついている人を例にあげ
「彼女にはもっともっと筋肉が必要。柔らかければ柔らかいほど、たくさんの筋肉が必要になる。もっともっと強くならなければいけない」
と何度も繰り返し言っていました。
とても柔軟な人は、女性ボディビルダーとまではいかなくても相当隆々の筋肉が必要なのか…と驚いたことを覚えています。
「ヨガはバランス。無理をし過ぎて頑張り過ぎるのも、怠けるのもだめ」とは、いつもクラスの中で繰り返しいう言葉ですが、ここからは無理なゾーン・ここからは怠けゾーンというスケールは当然のことですが人によって違います。
同様に身体が柔らかい人にはもっと筋力が必要で、身体が硬い人にはもっと柔軟性が必要 という一人一人違ったバランスが大切ですね。
それがわかれば、全てのことにおいてバランスが大切であることに気づかされます。
多くの人が「あればあるほど良い」と思っている、お金。
これもあり過ぎると、無駄をなくすために考えるということを怠ったり、頑張れば自分でできることもせずお金で解決したり、お金目当ての異性や友人のせいで人間不信に陥ったり…必ずしも良いことばかりでもないのです。
そうかといって、今の現代社会ではお金が全くないと生活することが困難です。
また物価の高い国では、安い国に比べ多くのお金が必要となり、同じ日本に住んでいて同じ収入でも、いつも足りないと思っている人もいれば、充分に満ち足りた生活をしている人もいます。
たくさんのお金を稼ぎ、高い家や車のローンに追われ、自分の趣味の時間や大切な家族や友達と過ごす時間を削り、毎日イライラしながら朝から晩まで働き続けることは幸せなのでしょうか?
ヨガは身体を健康にするだけでなく、常に外側に向いた意識を、普段向けることの(あまりor全く)無い内側に向けることにより、だんだんと自分自身を客観視できるようになり、心が穏やかに凪いできます。
そして自分にとっての「本当の幸せ」とは何かを、感じる力を得ることができます。
↑身体が硬いと思う方、どうぞワンクリックをお願いします。自分は柔軟だという方も、普通だよという方も、ぜひ!